第56回全日本実業団対抗駅伝大会
12.01.04
第56回全日本実業団対抗駅伝大会
期日:2012年1月1日(祝)
会場:群馬県庁発着(群馬県)
2012年元旦 9:10 一斉に群馬県庁前を飛び出す選手たち
新年最初の一大スポーツイベント第56回全日本実業団対抗駅伝(通称:ニューイヤー駅伝)が2012年元日、群馬県庁を発着点とする7区間100.0kmのコースで開催されました。
全国各地から駅伝日本一を目指して集まった37のチーム関係者や応援団、多くの駅伝ファンで埋め尽くされた群馬県庁前はスタート前から緊張感で溢れ、1区の選手たちは各チームのタスキを胸に9時10分に一斉に県庁前をスタート。
1区を走るのは2年前にも同区間を走った塩田選手。最後尾からのスタートでしたが、スローペースにも動じず落ち着いた走りで上位を狙います。中盤までは集団後方に待機していた塩田選手ですが、終盤のペースアップに備え徐々に順位を上げ、一時は集団の先頭に立つ場面も見られました。ラストスパートで振り切られたものの、先頭から10秒差の7位と好位置で2区ミカ選手へとタスキを繋ぎます。
落ち着いた走りで好位置をキープする塩田選手(左中央)と必死に前を追うミカ・ジェル選手(右)
2区のミカ選手は12月に入り脚を痛め本調子ではなかったものの、持ち前の調整力で調子を上げ、インターナショナル区間(外国人は2区のみ出走可)に登場。先頭も見える上位でタスキを受け取りましたが、格上の外国人選手に差をつけられ、徐々に順位を落とします。最後まで粘りの走りをみせますが、順位を6つ落とし13位で3区へ中継。
3区は今季キャプテンを努める山本選手。シーズン後半から調子を上げてきており、この区間で巻き返しを図ります。前半から快調なペースで走る山本選手は、中継直後から北島選手(安川電機)と並走を続け徐々に順位を上げると、ラストスパートで北島選手も振り切り区間5位の好走で7位まで順位を押し上げます。
区間5位の好走をみせたキャプテン山本選手(左)と不本意な走りとなってしまった椎谷選手(右)
ニューイヤー駅伝の最長区間の4区を走るのは移籍後初のニューイヤー駅伝となる椎谷選手。前チームでも2年連続で同区間を走っており、勝負どころは熟知。序盤から富士通、安川電機、YKKとともに入賞争いを繰り広げますが、前半自嘲気味の走りとなってしまった椎谷選手は、後半粘りを見せたものの各チームのエース級選手たちに力負けし11位でタスキを繋ぎます。
5区はだらだらと続く上り坂に加え、例年上州路名物の「空っ風」が選手を苦しめる過酷な区間。タフなコースにはここのところ好調の糟谷選手が出走しました。
今年は穏やかな天候に恵まれ風に苦しめられることは無かったものの、最後までペースを上げきれず入賞圏内が遠のく13位での中継となりました。
タフなコースに苦しめられる糟谷選手
6区は高卒6年目で初のニューイヤー駅伝となる田口選手。好調の田口選手は何とか入賞圏内へと順位を上げようと序盤から速いペースで入りますが、後半反動でペースダウンしてしまい14位まで順位を落とし、悔しいニューイヤー駅伝デビューとなりました。
アンカー7区を努めるのは最年長の白栁選手。1つでも順位を上げようと序盤から追い上げを見せる白栁選手は、徐々に前方のチームをかわし区間4位の快走をみせ11位まで順位を上げてのフィニッシュ。
優勝は全区間で安定した強さを見せた日清食品グループ。2連覇を狙ったトヨタ自動車は4位におわりました。
初のニューイヤー駅伝となった田口選手(左)と最後まで追い上げを見せた白栁選手(右)
ニューイヤー駅伝当日は朝早くからトヨタ紡織陸上部へ熱いご声援をいただき、皆さまには心より感謝いたします。3年連続で入賞を逃し、悔しいスタートとなりましたが、強いチーム作りを目指し今年一年をスタートしますので今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします。
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写真提供:アジャンシー・ショット