第55回全日本実業団対抗駅伝大会結果
11.01.02
第55回全日本実業団対抗駅伝大会
期日:2011年1月1日(祝)
会場:群馬県庁発着(群馬県)
2011年の幕開けを飾る第55回全日本実業団対抗駅伝(通称:ニューイヤー駅伝)が元日群馬県庁を発着点とする7区間100.0kmのコースで開催されました。
多くの駅伝ファンで埋め尽くされた群馬県庁前を9時10分に号砲が鳴り各チームの選手たちが一斉に飛び出して行きました。
第1区は長期故障から回復した中尾選手、スローペースで進む大集団の後方で勝負の時期を虎視眈々とうかがいながら残り2kmまで30人ほどの大集団で進みました。最後は果敢に先頭を狙うも実戦から離れていた影響は大きくトップと9秒差の14位でミカ・ジェル選手に繋ぎました。
集団で勝機を伺う中尾選手(左)と必死に前を追うミカ・ジェル選手(右)
第2区のミカ・ジェル選手は過去2回の反省を活かし世界のトップランナーたちに勝負を挑みましたが、ハイペースに付いて行けず順位を3つ上げたものの先頭から約1分の差を広げられ3区へ中継しました。
第3区は今年一番の成長株、塩田選手。有力チームの追い上げに圧倒され本来の力を発揮できず順位を上げることができませんでした。ここで優勝候補のトヨタ自動車が高林選手で首位を奪いました。
ニューイヤー駅伝の最長区間の第4区はキャプテンの白栁選手。各チームのエースが顔を揃え順位の変動が一番起こる区間。後半粘りを見せた白栁選手は1つ順位を上げ10位で山本選手へとタスキを繋ぎました。
タスキを受けて走り出す塩田選手
順位を押し上げる白栁選手(左)、入賞圏内を目指す山本選手(右)
例年上州路名物の「空っ風」が選手を苦しめる第5区は山本選手。入賞圏内まで押し上げが欲しいところでしたが、8、9位から徐々に差が開き10位をキープして繋ぐのが精一杯でした。先頭は3チームがしのぎを削り2年前の三つ巴の再現で激戦となりました。
第6区は今年移籍したきた柴田選手。10位争いをしていたNTNを序盤で振り切り入賞を諦めずに前方を追いかけますが、差を詰め切れずタスキをアンカーの糟谷選手へ託しました。
昨年、入賞争いの混戦で涙をのんだ第7区を走る糟谷選手はリベンジを誓いスタートしましたが、前方との差は大きく順位を守るのが精一杯で昨年から一つ順位を下げる10位に終わりました。
優勝はアンカーで4チームによる混戦を勝利への執念で制したトヨタ自動車が初優勝を飾りました。
トヨタ紡織陸上部へ熱いご声援をいただいた皆さまには心より感謝いたします。強いチーム作りを目指し今年一年をスタートしますので今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします。
後続を振り切り力走する柴田選手(左)と10位でゴールに入る糟谷選手(右)
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写真提供:アジャンシー・ショット