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新生トヨタ紡織 佐藤監督に聞く

08.12.08

 

佐藤信之 2008.全日本実業団(08.09.26)

 

 いよいよ間近に迫ったニューイヤー駅伝。今年度より指揮を取り始めた佐藤監督にニューイヤー駅伝にかける想いを聞いてみました。

 

2009ニューイヤー駅伝特集

新体制となり初めて臨むニューイヤー駅伝への意気込みを聞かせてください

 

 とにかくトヨタ紡織の社員の方々、後援会の皆さんに刺激を与える走りを見せたいです。もちろん順位やタイムも大事ですが、選手の走る姿を見て「私も選手のように頑張ろう!」などといった気持ちをみなさまに感じていただけたら嬉しいです。優勝を目指してチーム全員一丸となって臨みます。  2009ニューイヤー駅伝特集 佐藤監督

 

2009ニューイヤー駅伝特集

今年のチームでズバリ、キーマンとなる選手は?

 

キーマンは全員ですよ。強いてあげるならば、現在故障から回復中の佐藤秀和とマラソンにシフト中の前田貴史あたりがどこまで力を戻し、戦える状態に仕上げるかでオーダー編成に幅が出てきます。仮に体調が上がらなかった時にも中山慎二郎、鷲見知彦、畔栁拓也といった選手を重要区間に置きたい気持ちがあります。この5人の選手が他の有力チームの主力選手と互角に競える状態に仕上がれば、エース格の山本芳弘、中尾勇生が大いに生きてきます。そして、主将の白栁智也やケニア出身のミカ・ジェルといった求心力のある選手で”総合力”が生まれます。トヨタ紡織が勝つためには、やはり全員駅伝しかないですね。

 

 

2009ニューイヤー駅伝特集

中部実業団駅伝で7年ぶりの優勝で弾みが付いたのではないですか?

 

 ”優勝”という経験は選手にとって後々生きてくるものだと思います。現時点では優勝したことでチームに弾みが付いたことは間違いないと思います。ただ、過去のデータで見るとトヨタ紡織は中部で優勝したときにニューイヤー駅伝で20位(2001年)という結果もあります。このあたりはやはり「油断」が怖いです。勝った時ほど気持ちを引き締めるという意識の方が強いです。

 

2008 中部実業団駅伝(08.11.09)

 

 

2009ニューイヤー駅伝特集

現役時代(旭化成)に優勝を経験をしていますが、現在チーム(トヨタ紡織)の監督として違いを感じますか?

 

現役時代に優勝していた頃のチームは、マラソンや「九州一周駅伝(10日間で最大4回出走)」をしっかりと走れる「タフさ」を持った選手が多く、更にチーム全体に疲労感を感じさせない雰囲気があったように思います。今のチームには残念ながらまだそこまでの「タフさ」がありません。しかし、チーム全体に疲労感を感じさせない持ち前の「明るさ」と「根性」、「若さ」を集結すれば物凄いパワーを引き出せる可能性を秘めたチームであると感じています。

 

 

2009ニューイヤー駅伝特集

世界と戦える集団を作る上での駅伝の位置付けは?

 

世界と戦える選手を作ることが難しくなったこの時代に「集団」となると更に難題であると感じます。しかし、チームで1人世界を相手に戦う選手が育つことによって連鎖反応的に次々と世界的なランナーが育つこともあります。そう言った意味では駅伝日本一とうい目標を通じてチーム内が切磋琢磨し、更にニューイヤー駅伝で他のチームと競い合っていくことで個々のレベルアップに繋がっていくものと考えています。それを個人レースに生かし、世界レベルに近づいて行くというのが一つの理想ですね。

 

2009ニューイヤー駅伝特集

 

 

2009ニューイヤー駅伝特集

トヨタ紡織を応援してくださる皆様へのメッセージ

 

いつも多大な理解と温かいご声援をありがとうございます。私たち陸上部は日ごろの感謝の気持ちを込めてニューイヤー駅伝を全力で走りぬきます。2008年度のスローガンに「Go for it !(全力でやってみる)」、チームモットーの「疾風に勁草を知る(日々の努力の積み重ねは逆境時にこそ強さを発揮する)」を常日頃から心掛け「駅伝日本一」目指して挑みます。ご声援をよろしくお願いいたします。

 

2008 中部実業団駅伝(08.11.09)